キリスト教精神に基づき、それぞれの年齢にふさわしい集団と環境の保障に配慮し、 「遊び」を中心とした保育を行い、家庭と協力しながら、子どもたちの全人格発達を促す。

　

１．さまざまな「遊び」から育つ考える力・豊かな心

　各年齢に応じた経験を「遊び」を通し、かかわることによって、さまざまな特性を知り、考えたり、工夫したりする楽しみを持つことができます。
心ゆくまで存分に遊ぶことは幼児期にとって大切なことです。
本園では各クラス（年齢期）にふさわしい遊具や絵本を吟味して用意しています。楽しい遊びは子どもの心を安定させ、集中力・思考力・創造力・個性を育みます。また友だちとの関係づくりも学んでいきます。「…遊びから学ぶ…」
これが本園のめざしている教育の基本です。文字や数字についても絵本やつみきやゲームを楽しむことを通して得ていきます。

 

２．友だちとのかかわりから自律へ

　子どもは3歳を過ぎると自分以外のものに関心を持ち始めます。
社会性が芽生え、自立の方向に全身が動き始めます。遊びは一人でするのも楽しいものですが、徐々に友だちと一緒に遊ぶ集団遊びの面白さにも関心を持つようになります。幼児期の子どもは自己中心的であり、またことばが十分ではないので、よくトラブルが起こります。幼稚園では、この「トラブルこそ大切」と考え、子ども自身が自分で気づき、考え、乗り越えられるように援助していきます。

　幼稚園で安全に楽しく過ごすためには、「きまりを守って生活することが大切」であることを集団生活を通して学んでいきます。遊んだ後の片づけや、順番を守ったり、友だちと話し合い、お互いに良い方法を考えるなど、社会性、コミュニケーション能力をも身につけてゆきます。

　異年齢交流も各学年が保育プログラムの中に積極的に取り組んでいます。
一緒にお弁当を食べたり、自由あそびやリズム、ゲームなどを楽しんでいます。
異年齢の子どもたちが出合い、かかわることで、遊びがいっそう豊かになり、より自発的、積極的に遊びが展開できる大切な機会となっています。これらのことを通して、子どもは自律へと向かいます。
　　

３．豊かな愛情に見守られて

　子どもたちは豊かな愛情を糧として育っていきます。
幼稚園での生活は子どもたちにとって楽しいだけでなく、さまざまな葛藤をも経験します。子どもたちが安心して次の一歩を踏み出せるよう、園と家庭がともに力を合わせて子どもたちの園での過ごしを支えていきましょう。子どもたちは、安心と信頼の中で「愛されている」ことを感じることができるでしょう。家庭のみなさまには、一日の始まりの登園と、保育終了後のお迎えは日々大変なことと思いますが、園と家庭を結ぶ大切な時間です。他の家庭のみなさまもともに子育てを担う仲間として、よりよい交わりを深めつつ、子どもたち一人ひとりを見守り、育てていきましょう。